「朝起きられない」という悩みを生徒さんからよく聞きますが、この悩みの原因は大きく2つのタイプがあるように感じます。

 1つ目は意識の問題によるもので、「誰かが起こしてくれるから大丈夫」「ギリギリまで寝ていても何とかなる」といった甘えが原因です。このタイプは、休日や楽しい学校行事がある日にはすんなり起きられることが多いのが特徴で、必要なのは「自分で起きる」という意識改革です。目覚ましを遠くに置いて強制的に起きる環境を作ったり、早起き後の楽しみを見つけたりすることが効果的でしょう。

 2つ目は体調や疲労が原因で朝起きられないケースで、このタイプは休日も長時間眠り続けてしまい、とにかく「眠りたい」と感じることが多いのが特徴です。こうした場合、まず十分な睡眠時間を確保することが大切ですが、それだけでは解決しない場合もあります。その原因の１つとしては、お菓子を頻繁に食べることで、体内のマグネシウムが不足している可能性があります。

マグネシウムは体内でエネルギーを作り出したり、筋肉や神経の調整をサポートしたりする重要なミネラルですが、糖分を過剰に摂取するとマグネシウムが体内で消費されやすくなり、不足すると疲労感や体調不良を引き起こしやすくなります。この問題を解決するには、夕食後の糖分摂取を減らすことがポイントです。とはいえ、いきなりお菓子をやめるのが難しい場合は、お菓子をスナック菓子からアーモンドやカシューナッツなどのナッツ類に切り替えたり、食事に納豆や海藻、ほうれん草などのマグネシウム豊富な食材を取り入れたりするとよいでしょう。

体調管理は勉強の成果にも直結します。朝スッキリと目覚められる体を作り、勉強のパフォーマンスを最大限に引き出しましょう！