虫のホタルは夏ですが、石の蛍は年中無休でしょうか。
鉱物としての蛍石(フルオライト又はフローライト)、フッ化カルシウムは現代社会を支える重要な工業原料です。
コロナ禍の半導体不足は未だに解消されず、自動車をはじめとする工業製品の不足は続いているようです。
半導体製造装置の部品には、直径30cm程の大きな高純度のフッ化カルシウム製のレンズが使われます。フッ化カルシウム製のレンズはガラス等より屈折率が小さく、色収差(分散)が少ないため、高い品質を求められる光学機器に採用されています。
そんな光の性質を持つ蛍石は、レアアースを含むとカラフルな光を纏います。また、紫外線を浴びることで石自身が光を放つこともあります。まさに「蛍石」ですね。