２０２１年度の大学入学者のうち、書類審査や面接等で決まる、総合型・学校推薦型選抜を経た人数が、学力中心の一般入試での入学者の人数を、過去初めて上回りました（文部科学省による）。
　これにはいろいろな要因があると考えられます。

●知識偏重、１点刻みの入試からの転換を文科省が目指しているため
●自ら課題を見つけ、解決策を探る「探求学習」が導入されたこと
●中堅校以下では、早期の入学者の囲い込みがより必要となった

　但し、ある専門家は「大学が求めているのは入学後に伸びる生徒」であるとも言っています。高校時代からある問題について粘り強く考え、調べ、動き回った生徒は、大学側としても貴重な存在と言えるでしょう。
　とは言え、私は学力を軽視しているわけではありません。今将来やりたいことがない、という生徒さんは、身近なテストの順位や得点を目標に置き、入りたい大学を目標にして、入学してから将来のビジョンを考えてもいいのです。
　目標に向かって、何かをやり切ったという経験が必ず皆さんの人生の土台となってくれると思います。