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NEW 新中3生必見! 2021年度岩手県立高校入試 問題分析
NEW 新中3生必見! 2021年度岩手県立高校入試 問題分析

 公立高校入試が実施された3月9日、KATEKYO学院・岩手県家庭教師協会では、例年同様に専属プロ講師、教務スタッフが集まり、入試問題の分析会を実施しました。2021年度岩手県立高校入試各教科の出題傾向をまとめました。来年度の受験を控えた新中3生は是非今後の受験勉強に役立ててください。

 

【国語】

1「小説」,2「説明的文章・韻文融合」,3「古典」,4「資料読み取り」という構成。本文の文章量及び記号選択問題における選択肢の文章量も昨年に比べると少なかったため、読み易さ、解きやすさを感じた受験生も少なくはなかったと思います。

 

文章記述問題は昨年(4問18点分)よりも減りました(2問11点分)。また、記号選択問題数も昨年(10問48点分)よりも減った(9問29点分)ため、点数を大きく伸ばすに至らなかったことでしょう。また、点数が大きく伸びなかったもう一つの原因に、抜き出し記述問題(9問29点分)で点数を取りきれなかっことにあると予想されます。字数の目安が示された「抜き出し」は解けるが、近年の入試では、字数の目安や制限がない抜き出し問題が出題されています。ある程度の場所は分かっていても正答になる部分の絞り込みができなかった受験生は、試験を受けた感触と自己採点の間に齟齬を感じたことでしょう。

 

近年、複数ジャンルの文章を読み解く融合問題が出題されます。今年は、大問 2 で説明的文章と韻文の融合問題が出題されました。(7)の『春の河』における「詩人が見た風景」と「詩人の心の風景」の解釈を問う問題は、本文を正確に読み込む力が必要とされます。表面的理解レベルでは到底正答を導き出せない問題ですし、考えてしまうと絞り込めない問題です。

 

~アドバイス~

ここ数年の国語の入試問題を振り返ると、本文の文章が長くなったかなと思うと、今度は選択肢の文章も長くなったり、と耐えて読み続ける力・集中力やそれらを理解しているかどうかを書いて表現する力が問われている印象です。そこへ来て今年の問題は、本文・選択肢の文章は短くなって一見すると読みやすく解きやすい問題になったように見せかけて、実はこれまで以上に正確性を問われるようになってきたと言えます。「だいたい」「なんとなく」は通用しなくなります。「よく読む」とは、「深く理解する」ということ。中学生の皆さん、まずはあなたの周りの人たちの言葉を「よく聞く」ことから始めてみてください。

 

【数学】

大問は昨年と同様12題でしたが、小問は昨年より2問増え22問でした。配点は、難しめの問題が6点、その他は4点で、各学年にバランスよい割合で振り分けられていました。大問5、6、9、10には、数学の知識が身近な生活に活用できることがわかる問題が出題されました。全体的に、悩まされる問題がなかったことから、昨年と比較すると易化しています。

 

全体は典型問題でしたが、大問5、9、10のように問題文が長い問題が多く、条件が分散されて書かれているので、読み飛ばさずに読むことが必須でした。アンダーラインを引きながら読むなどの対策を日ごろから行う必要があります。

 

大問11の『関数』の問題の(2)は、2つの場合の計算が必要でした。問題には「大きい場合」の図について示されていましたが、「小さい場合」の図は、問題の最初に書かれていた条件を満たす必要があり、問題を十分に読まなかった人は、考えにくかったでしょう。

 

~アドバイス~

どの教科も問題文を十分に考えることが必要です。そのためには、問題に線を引く、問題の図形に書き込むなど、十分に理解できるための方法を見つけてください。また、問題用紙に考えたことを書きながら解くと、解いているときの思考が残るので、見直しでその思考が合っているか判断できます。試してみてください。

 

【社会】

問題構成は昨年同様に各分野からバランスよく出題されました。大問数は8題で昨年同様、記述問題は6箇所で昨年度より1題減となりました。全体的な難易度は、選択問題の判別が難しいものが散見され、昨年よりもやや難化しました。

 

表・グラフなどの統計、図(模式図も含む)・絵・写真などの資料を正しく読み取り、知識を活用する問題、ある事象を異なる観点から見て考察する記述問題など例年同様です。一方で、特に昨年からの傾向ですが、細かな知識を問う問題も見られました。

 

歴史分野で、年代順の並べ替え問題がなかった一方、ある歴史的事象と同時代に起こった出来事や事象を選択させる問題が2(3)、6(2)、8(2)の3問ありました。ある事柄と同時代に起こった事柄を国内外の両側面から、つまり「ヨコ」の視点から歴史をとらえる出題が増えました。また、地理分野では、5(3)で豪州内での牛と羊の放牧がさかんな地域を選択させるという細かな知識を問う問題も見られました。

 

~アドバイス~

まず、教科書準拠のワーク教材などで基礎・基本の知識を定着させましょう。一つひとつの知識をリンクさせ、線でとらえるように工夫して覚えて下さい。自分で要点をまとめたノートを作成するのも良いでしょう。その後、過去問や受験用教材を用いた演習が必須です。岩手の過去問は最低5年分、できれば10年分は解いておくことを推奨します。

 

【英語】

大問構成配点は例年通りでした。リスニングの3は、情報を要約したメモや資料を使った問題でグラフが出題されていたのが新しい傾向です。この傾向の問題は大学入学共通テストにも見られています。

 

長文問題では、全体的に理解できていないと解けない問題が増えました。一つの段落を部分的に読み取っただけでは回答できない印象です。以前は問題になっているところの前後を読めば解ける問題もいくつかありましたが、近年の傾向としては全体的に読めていないと長文問題は解けなくなってきています。そのために素早く長文を読む力が問われます。

 

特徴的な問題としては大問10の英作文です。自分の夢と10年後の自分へ宛てた手紙を書くという内容で、例年とは傾向が変わったため悩んだ生徒も多かったでしょう。解答の幅は広そうですが単語力や文法事項の理解ができていなければ解くことが難しい問題だった印象です。

 

~アドバイス~

普段から単語の練習や文法の理解をしっかりし、英作文を書く練習が必要です。長文問題は素早く読む力が必要になってくるでしょう。

 

【理科】

大問数は例年より1問減り6問となりましたが、小問数は33問と昨年より1問増えました。それにより、大問2、3、4、6の小問数がそれぞれ1問増え、より幅広く深い知識を問われる問題構成となりました。記述問題及び、計算問題の出題数は例年と変わりませんが、記述問題で5点問題が出されるなど、記述問題の得点配分がやや高くなっています。また、昨年大幅に出題数が減った語句を書かせる問題は4題出題されており、例年よりやや多い出題数となりました。各問題の文章量が多く、問題を解くために必要な数値を見つけ出す必要があったり、資料を読み取り考察させる問題があったりと、全体的な難易度は昨年よりやや難化したと感じます。

 

大問1小問集合は基礎的な問題であり、全て選択問題です。大問2から大問6は生物、化学、物理、地学分野から出題されており、実験や観察結果のデータを用いて考察する問題で、問題形式も記号選択、計算、文章記述と多岐にわたっています。例年に比べ、各分野を掘り下げる問題が多く出題されており、昨年まであった各分野の融合問題数は少なくなりました。

 

大問3(5)は問題文で提示された予想が正しい事を確認するため、どのような実験を行い、結果が得られればよいのかを考察させる問題で、今までにない出題傾向です。配点も今年度唯一の5点であり、今後もこのような実験方法を考察させる問題の出題が予想されます。

 

~アドバイス~

基本知識を理解した上で活用する力が求められます。まず教科書準拠のワーク教材などを使い基本知識を定着させましょう。その後は、入試過去問や受験用問題集を使い実験・観察型の問題に慣れることが重要です。また、教科書の研究内容からも出題されるので、すみずみまで読む必要があります。実験考察問題に対応できるように、実験は積極的に取組み結果を考察する習慣をつけましょう。

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