最近、「勉強の進め方がわからない」という生徒さんが増えているように感じます。
たしかに、自分が中学生や高校生だった頃を思い返してみても、誰かから勉強の仕方を具体的に教えてもらった記憶はありません。テスト勉強を繰り返す中で試行錯誤を重ね、効率の良い方法を自分なりに見つけていくしかありませんでした。当時は今のようにインターネットやYouTubeで情報を得ることができませんでしたから、それが当たり前だったのです。
では、情報があふれている今の時代に、なぜ「勉強の進め方がわからない」生徒さんが多いのでしょうか。私なりに考えると、その背景には“間違えない教育”があるように思います。
小さい頃から「〇〇は危ないから触らない」「失敗しないように気をつけてね」といったように、親や先生が先回りして危険や失敗を避ける場面が増えています。もちろん、それ自体は子どもを守る大切な行為です。ですが、それが過剰に続くと、「失敗したときにどうすればいいか」を学ぶ機会が減り、失敗を極端に恐れるようになってしまいます。結果として、「間違えるくらいならやらない」という考え方が身についてしまうこともあります。
本来、正しい勉強法の習得は“失敗を通して身につけるもの”です。最初から完璧に自分に合う勉強法を持っている人はいません。まずは基本となる勉強法を学び、それをもとに試行錯誤しながら自分の形にしていくことが大切です。そして、一度自分に合った学習スタイルを確立できれば、それは一生の財産になります。
「解き方を教える」だけでなく、「学び方を身につける」お手伝いをしたい、これがKATEKYOの願いです。