「雷が鳴ると、おへそを隠せ!」なんて昔からよく言われますが、実際におへそを狙ってくる雷なんていません。
雷は、雲の中や地面との間で電気がたまりすぎて、一気に放電される現象。いわば、空のケンカです。しかも、この放電はものすごいパワー!一瞬で何万ボルトという電気が流れ、気温はなんと約3万度! 太陽の表面よりも熱いんです。
音がゴロゴロと鳴るのは、この放電によって空気が一気にふくらんで“爆発”するから。光(稲妻)と音(雷鳴)のタイミングがずれるのは、光より音のほうが進むのが遅いからですね。雷が近づいてきた、安全な建物の中へ避難するのが鉄則。私が子どもの頃は、木の下にと言われていましたが、実は木の下の方が危ないのでNG!です。
「なんで光ってるの?」「どうして音が鳴るの?」そんな素朴な疑問から、科学の世界は広がります。