松の仲間のカラマツは針葉樹ですが、珍しく秋に落葉するので「落葉松」とも書きます。北原白秋の詩にも歌われてます。
強度が大きいため建築用材として戦後、植林が進みました。樹齢が四、五十年程度の若いカラマツは、脂(ヤニ)が多く乾燥すると大きく変形するため使い難い人気の無い木材でした。
昔、高温の水蒸気で処理する事で材質の改善する試みに参加した事が有りました。木材の色が暗くなる事と乾燥が早まる変化の確認は出来ました。ただ木材として有利な改善があることは言えませんでした。
三十年以上前の事でしたが、今はどうなったのか少し気になります。
後で知ったことですが、百年以上の樹齢を経た天然のカラマツは「テンカラ」と称し、太く強度もあり、しかも狂いの少ない建築用材として非常に有用な木材であったそうです。