A君:「昨日、コンビニで缶コーヒーを3本も買ったんだ。」
B君:「ずいぶん買ったね。一人で飲んだの?」
A君:「うん。飲んだ後の空き缶3本が見つかっちゃってさ。お母さんに怒られちゃったよ。」
さて、お気づきになりましたか?ヒントは「本」という単位の使い方です。
私たちは、缶の中身によって「本」「個」「缶」などを無意識に使い分けています。たとえば、缶ジュースは1本、2本と数えますよね。でも、みかんの缶詰はどうでしょう?「1個」「2個」あるいは「1缶」「2缶」と数えることが多いのではないでしょうか。
この違いは缶の中身にあります。コーヒーやジュースのような液体が入っている缶は「本」で数えますが、みかんや果物など個体が入っている場合は「個」や「缶」を使います。では、中身が入っていない「空き缶」はどうでしょう?空き缶の場合も「本」ではなく「個」を使います。したがって、A君の「空き缶3本」は間違いで、正しくは「空き缶3個」となるのです。
こうした数え方は缶以外にも瓶やペットボトルといった容器全般で共通しています。私たちは日常生活で無意識に「中身」に合わせて数え分けをしているんですね。