ある生徒さんから「ガラスって液体なの?」という質問を受けました。どう見てもガラスは固いのに、参考書には「液体の特徴を持つ」と書かれていたそうです。一体どういうことなのでしょうか?
まず、物質には「気体」「液体」「固体」という3つの状態があります。これらを化学的に説明すると、気体は原子や分子が自由に飛び回り、液体は不規則に流動し、固体は規則正しく並んでいます。この「規則正しく並ぶ」状態が結晶と呼ばれるものです。例えば、雪の結晶を思い浮かべると、あの美しい形が「固体」の特徴をよく表しています。
では、ガラスはどうでしょうか?ガラスを構成する原子は、結晶のように規則正しく並んでいません。そして、非常にゆっくりではありますが、液体のように動いているとも考えられています。だからこそ、ガラスは「固体」と言い切れず、「液体の特徴を持つ」ともいえるのです。