秋になると台風が日本に接近します。この台風に関する問題が高校入試で出題されることがあります。そこで今回は、中学生が少し難しいと感じる問題を用意しました。中学2年生で学習する「天気」分野の知識があれば解けるので、ぜひ力試しとして挑戦してみてください。
【問題】
台風が日本列島を通過する際、台風の西側と東側で風の強さが異なることが知られています。これがなぜなのか、説明してください。
【解答】
台風は発達した低気圧であり、低気圧の周囲では反時計回り(左回り)に風が吹き込みます。さらに、日本上空には台風を動かす風(偏西風や南西の風)が吹いており、この2つの風が影響し合います。台風の西側では、台風の風と上空の風が逆向きに吹くため風が弱くなり、東側では風の向きが同じになるため、風が強くなるのです。