ある脳科学者が小学校高学年の児童数百人を対象に褒め方の実験を行いました。まず通常の100点満点のテストを受けさせ、テストの結果を伏せて、先生が以下の①②のいずれかの言葉で児童を褒めました。
①「本当に頭がいいね」
②「努力のかいがあったね」
その後全員に、自分でどちらかを選択できる問題を解かせました。それが「誰にでも解ける簡単な問題」と「かなり考えて、時間をかけて解かないといけない難しい問題」です。
結果①のように褒められた児童の多くは「簡単な問題」を選んだのに対し、②のように褒められた児童の多くは「難しい問題」を選んだそうです。
褒めるだけで伸びる、と言うのは迷信です。しっかりと取り組んだ過程を褒めることで更にやる気を引き出せるのだと、結果が示しています。