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速報!【2024年度高校入試】3/7 岩手県立高校入試 問題分析
速報!【2024年度高校入試】3/7 岩手県立高校入試 問題分析

 

岩手県立高校の入試日当日(3/7)、当社講師による入試分析会を実施しました。

尚、入試分析は入試当日3/7 18:15~IATスーパーJチャンネル、県内ニュースの中で分析結果をコメントさせていただきました。

 


【国語】難易度:やや難

昨年は現古融合問題であったが、今年は古文が独立して出題されたため、大問は6題に増えた。小問数は26問と変わらず。文章記述問題が1問増え書きにくさを感じた受験生もいると思われるが、記号選択問題が1問増えたことを考えると、平均点に大きな影響は与えないと考えられる。選択問題は、本文を忠実に読み取ることで容易に選びやすいものだった。一方、読み取れることをしっかり文や言葉として表現する力を問う問題も見られることから、総合的な国語力が求められている印象。レポートの資料から読み取れることや、現代歌人の作品が並ぶなど、実用的かつ生活の一部としての国語の在り方を示した良問が揃っている。

 


【数学】難易度:やや難
問題構成、配点はほぼ平年通り。大問6「箱ひげ図を書く問題」、大問7「確率」、大問11「関数」など、計算自体は難しくなくても、問題文が長く読解力が必要なために受験生にとってはやや解きにくいと感じる問題が多かったかも知れません。しかし最後の大問12のように、難問ではあっても実はH16にほぼ同じ問題が出ているものもあります。大学入試でもそうですが、良問は繰り返し出題される可能性があるので過去問の演習は非常に大事です。

 


【社会】難易度:例年並み

問題構成、配点は例年通りで、全体的に地理・歴史・公民のバランスのとれた問題だった。
8(3)は昨年と同様の形式で、3つの資料から「スマートフォン決済の利点と課題」をそれぞれ違う資料を1つずつ選んで記述する問題。3(1)は地形図の問題で2020年3(2)と類似、(3)記述問題は、「扇状地」の特徴と「果樹園」の地図記号をセットで覚えておく必要があった。5(1)は雨温図の問題で、南アメリカ大陸の中にある4つの異なった気候区からコロンビアの高山地域のものを選択する難易度の高い問題だった。「スマートフォン決済」など身近な話題が出題されることから、普段からニュースなどを通し社会情勢の変化にも関心を持つよう心掛けたい。

 

 

【英語】難易度:例年並み
大問の構成や配点は例年通り。一方で、リスニング問題を代表としてそのほかの問題でも、図や絵が無くなり、内容の想像が難しくなった印象。大問7、8の長文読解問題では、リード文での事前の状況説明がなくなり、難しく感じた生徒も多かったと思われる。大問8の(3)では、大学入試ではよく見られる、前後から推測しなければならない「未知語の問題」が出題。

全体として、素早く情報を処理する力、全体を把握する力が問われた。

 


【理科】難易度:例年並み

例年通り全単元から、それぞれ基本的な図表やグラフを扱った設問が多く見られた。一方、記述問題では、大問3(4)、大問4(3)のように、教科書に記載されている知識や文言だけに頼ることなく、自分の力で推察し答えを導くことが求められた。また、身近な物質や現象、地球規模の理科的課題から出題されることが増えており、日頃から身近な現象等について科学的立場に立って、観察考察していくことがとても大切だと言える。

 


【総括】

昨年同様に様々な資料から必要な情報を分析する力はもちろん、どの教科でも文章を読み取る力・解答を表現し書く力など、大学入試にも通じる出題傾向でした。また、基本となるのは読解力で、今後ますます必要な力だと言えます。

1、2年生の皆さん、教科書やワークを使った学習はもちろん大切です。ただそれだけではなく、普段の生活では自ら考え、行動することを心掛けましょう。その中で得られた知識や経験は、きっとその後の学習や試験にも必ず役に立つはずです。

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