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【2022年度入試】3/8 岩手県立高校入試分析
【2022年度入試】3/8 岩手県立高校入試分析

 

岩手県立高校の入試日3/8当日に、当社講師による入試分析会を実施しました。

尚、入試分析は、3/8 18:15~IATスーパーJチャンネル、県内ニュースの中でコメントさせていただきます。

 

【国語】例年並

大問の構成、記号及び記述問題数、配点ともに昨年と変わりありませんでしたが、難易度的には昨年よりやや難しくなった印象です。特に、大問3の俳句(3)では、助詞1字で解釈が変わることが分かり、俳句から情景を正しくビジュアル化できるかどうかが問われました。また大問4「資料読み取り・条件作文」の問題では、いくつかある資料の中から適切なものを選択する判断力が求められました。


【数学】やや易
小問数、配点は昨年と同様でした。単純で基本的な問題が多くなった為、平均点は昨年と比べてやや高くなると思われます。一方で、近年の傾向として問題文が長く読解力が必要な問題が増え、情報を正確に取捨選択する事が求められました。問題文に印を付ける等、丁寧に読み取る習慣が大切です。特徴的な問題は大問10で、速さに比例する式と2乗に比例する式を組み合わせる問題でした。このような問題は初めてでしたが、落ち着いて文章を読めば式を立てられたと思います。

 

【社会】例年並み

問題数は変わらず。論述問題が1題増えました。大問5(4)アフリカに関する論述問題では、与えられた資料から解答を導き出すもので、教科書では扱わない問題でした。知識に頼らず資料の読み取りを正確に行い、連想しながら解答を導き出すことが必要でした。また8(3)では、複数の資料から、任意で資料を選択し解答する問題は、解答が多岐にわたりました。このように、近年の傾向として知識だけで解答できる問題は減ってきており、資料を読み取る力、それを論述する力がますます求められると言えます。

 

【英語】やや難

大問の構成配点は例年通りでした。注目は今年の教科書改訂に伴い、仮定法が出題されました。また、大問10の英作文問題では昨年より語数指定が増え、難しく感じた生徒も多かったと思います。英検3級の英作文にとても似た出題でした。長文問題では読解量が増え素早く長文を読む力が問われました。教科書の改訂により、習得する語彙数、文法が増えていますので、来年以降も難化傾向が予想されます。

 

【理科】やや難

小問数が増えたこと、完全解が多いことから平均点にも影響が出るかもしれませんが、難易度そのものに大きな変化はありません。大問4では、全分野からの問題が集合した今までにはない出題形式でした。広い分野の知識が求められ、またその内容を理解できているかも問われました。大問5は単位変換の問題で、それぞれの単位を変換し計算しなければならない複雑な問題でした。普段から用語の意味をしっかり理解し、現象のイメージを具体的に描けるように意識することが重要です。

 

 

例年同様、中学で学んだ知識を活用して課題を解決する力、複数の文章や資料から必要な情報を分析する力、これらの情報をもとに正しく解答を表現する力が求められた入試でした。教科書改定に伴う影響は、英語以外ではほぼ見られませんでしたが、来年以降の難易度に影響する可能性があります。1・2年生の皆さん、基本を大切にしてまずは教科書を積極的に使った勉強を心がけましょう。

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