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怖い話はなぜ忘れない?

 子どものころにおじいちゃんおばあちゃんから聞いた不思議な話や、友達から教えてもらった怖い話を、今でも鮮明に覚えているという人も多いのではないでしょうか。一方で、昨日覚えたはずの英単語や理科の用語は、次の日には忘れてしまうことがあります。

 この違いは何なのでしょうか。

 怖い話には、「怖い」「びっくりした」「気になる」といった強い感情が伴います。人は、感情が大きく動いた出来事ほど印象に残りやすいと言われています。たとえば、

「夜中に学校へ忘れ物を取りに行ったら……」

 と聞いただけでも、その場面を頭の中に想像してしまいます。暗い廊下、誰もいない教室、聞こえてくる足音。こうした映像が頭の中に浮かぶことで、ただ文字だけを覚えるよりも記憶に残りやすくなります。

 では、この仕組みを勉強にも使えないでしょうか。

 英単語なら意味だけを何度も読むのではなく、場面を想像する。歴史なら人物や出来事を物語のようにつなげて覚える。理科なら「なぜそうなるのか」を身近な現象と結びつけて考える。ただ暗記するよりも、「面白い」「不思議だ」「なるほど」と感じた方が、知識は頭に残りやすくなります。

 怖い話がいつまでも記憶に残るように、勉強も少しだけ感情やイメージと結びつけてみることで、不思議と忘れないで覚えることができるかもしれません。

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